大商大(関西6大学)が天理大(阪神大学)を破り、2年ぶり5度目の神宮切符をつかんだ。第1代表の関大(関西学生)とともに11月15日から始まる明治神宮大会に出場する。

ヤクルトにドラフト4位指名された大西広樹投手(4年=大商大高)が4安打完封。阪神育成1位の小野寺暖外野手(4年=京都翔英)は好走塁で勝利に貢献した。

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大商大・大西は最後の打者を二ゴロに打ち取ると喜びを爆発させた。「負けたら終わり。最初は緊張しましたがゼロで抑えられてよかったです」。変化球を低めに集め、ゴロアウト15個と、持ち味を出し切った。

26日の初戦で、天理大に押し出し四球を出してサヨナラ負け。富山陽一監督(54)は「また天理とやるなら大西と決めていた。プロに行く選手があんな形で終わるわけにいかないでしょう」と意地にかけた。エースは完封でリベンジした。

大会の最優秀投手にも選ばれた。6月の大学選手権では東海大に敗れて8強止まり。「春になれなかった日本一になりたい」。来年から本拠地になる神宮での躍進を誓った。