楽天伊藤智仁投手チーフコーチが1日、若手投手陣の“ケンカ投法総習得化計画”に着手した。

秋季倉敷キャンプでブルペン入りした全11投手がシュート習得に取り組んだ。現役時代スライダーを武器とした伊藤コーチが「内角球を意識させることで優位に立てる。打者に嫌がられる投手にならないと1軍で通用しない」と発案。シュートが得意な今季8勝の石橋、48試合登板の宋家豪を例に挙げた。

握り、曲げ幅は不問。直球と同じ球速帯であることだけを求めた。今季3試合の登板に終わった藤平も「覚えたてですけど試してみたい」と先発予定の3日紅白戦での新球解禁に意欲を示す。伊藤コーチは「西本(聖)さん、盛田(幸妃)さん、川崎憲次郎であったり、1つの球種を操ることであれだけ勝てる」と、シュートの名手とチームの未来を担う若手を照らし合わせた。【桑原幹久】