広島育成ドラフト1位の旭川大高・持丸泰輝捕手(18)が8日、旭川市内のホテルで入団交渉し、支度金290万円、年俸240万円で仮契約を結んだ。

台湾で行われている「プレミア12」に連日、刺激を受け「早く支配下登録になって、将来は自分も日の丸を背負って、国際大会で戦えるような選手になりたい」と話した。

目線が変わった。「今までは左打者に注目して野球を見ていたが、今はプロの捕手のフットワークや送球を気に掛けながら見るようになった」。7日の台湾戦では先輩になる広島会沢が先発し、6投手を好リードして8-1勝利に貢献した。「実際に会って、捕手としてすべての技術を聞いてみたい」と弟子入りを熱望した。

あこがれの捕手で、同じ育成出身のソフトバンク甲斐の動きも当然チェックしている。「素早いスローイングは競争を勝ち抜くには不可欠。自分も身につけたい。名前のタイキにちなんで“タイキャノン”と呼ばれるようになりたい」。今後は12月9日に入団発表、年明け1月10日に入寮、さらに合同自主トレと続く。近藤スカウトからはランニングとキャッチボールを続けるよう指示が出た。万全の準備で“下克上”につなげる。【永野高輔】

▽持丸の父知己さん(48) (自身も日本製紙旭川の捕手として00年まで5年間プレー) 夢ってかなうんですね。うれしいですが、本当の戦いはここから。見守っていきたい。