新庄、ホンマかいな!? 阪神、日本ハム、米大リーグのメッツ、ジャイアンツでプレーした新庄剛志氏(47)が13日までに自身のインスタグラムを更新し、現役復帰を目指すことを明らかにした。

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新庄さんが現役復帰を視野に入れているのは間違いない。ほとんどの人々が「ばかばかしい」と懐疑的かもしれない。なにかの宣伝PRのためにぶち上げたに違いないと思うだろう。

しかし、新庄という男を知るものからすれば、これが単なるジョークでないことはわかる。インスタグラムの投稿を2日前に相談された関係者は「本気のようです」と裏付けた。

派手なパフォーマンスと言動から軽くみえるが、根は純粋。「記録はイチロー、記憶はぼく」と言い放ったメジャー移籍も、「3年で帰ってくる」と日本復帰したのも約束通りだった。

当時は球界再編問題が起きて、1リーグ構想が露見し、パ・リーグは消滅の危機にさらされていた。電撃日本ハム入りの「新庄劇場」が球界の流れを変えたことはだれも否定しない。

日米通算17年間プレーして得た報酬は20億円を超えたが、知らないうちに身内に使い込まれた。でも本人が金に困っている形跡はない。直感的に野球がしたいと思いついたのだろう。

昨夏会った新庄さんは野球人口の減少に「野球がナンバーワンじゃないとつまらない」と真剣だった。そういえばユニホームを脱ぐときも突然だった。今頃、バリ島のビーチを走っているだろう。

【寺尾博和編集委員】