大リーグ機構が18日、DeNAからメジャー移籍を目指す筒香嘉智外野手(27)のポスティングプロセスを開始し、全30球団に契約可能選手として通知したと発表した。譲渡金を支払う意思を持つ球団は、米東部時間12月19日午後5時(日本時間20日午前7時)の交渉期限まで30日間で、契約をまとめる必要がある。

筒香は通算968試合に出場し、打率2割8分5厘、205本塁打、613打点をマーク。今月中旬のGM会議では、ブルージェイズが獲得に興味を示していた。契約が成立した場合、DeNAに支払われる譲渡金は契約金総額2500万ドル(約27億5000万円)までは20%、それを超えると17・5%など、段階的に決められている。

巨人からポスティングシステムでメジャー移籍を目指す山口俊投手(32)について、CBSスポーツ電子版が大特集を組み、移籍先予想を行った。選手の特徴は「ヤンキース田中が似たタイプだが、メジャーで一番近いのはファイアーズ(アスレチックス)」と、今年5月にノーヒッターを達成し今季15勝4敗をマークした34歳右腕の名を挙げた。獲得の可能性がある球団には、エンゼルス、アスレチックス、マリナーズ、ジャイアンツなど西海岸の球団とダイヤモンドバックス、ホワイトソックスを挙げている。

筒香と同様、ポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指す広島菊池涼については、今季世界一となったナショナルズのリゾGMが「すごく才能のある選手で面白い」とGM会議の場で言及しブルージェイズも関心を示していると伝えられている。守備力の高さは米国でも知られており米メディアでは内野を補強する可能性のあるアスレチックス、ブルワーズ、ダイヤモンドバックスなども挙がっていた。

西武から海外FA権を行使した秋山には、カブスやダイヤモンドバックスが強い関心を示している。カ軍は中堅手と1番打者の補強が大きな課題となっており、秋山がその両方のニーズに合致する。ダイヤモンドバックスも主に1番を務めたダイソンがFAとなったため、1番打者が大きな補強ポイントであり、補強資金にも余裕がある。この2球団をレッズ、パドレスなどが追走する形になっている。