さらば横浜-。ポスティングシステムでメジャー移籍を目指すDeNA筒香嘉智外野手(27)が24日、神奈川・横須賀市内で行われたファンフェスティバルに出席。サイン会やトークショーなどでファンと触れ合った。

DeNAのユニホーム姿を披露するのは最後で、来季優勝を目指すチームを遠くから応援するとあいさつした。この日は、全国各地で6チームがファンと触れ合った。

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マイク前に立つ筒香に、スタンドから次々と声が飛んだ。「頑張れ!」「応援してるぞ」。見慣れた青ストライプのユニホーム姿はひとまず見納め。「僕はポスティングシステムを利用してメジャーリーグに挑戦します。皆さんの熱いご声援があり、ここまで成長することができました」。“正装”で約1万人を前に感謝をつづった。

DeNAの主将として最後の行事。朝からサイン会やトークショーでファンを盛り上げた。横浜高時代から数えれば、13年間を横浜で過ごした。「ベイスターズに入って、長い人は10年の付き合い。去る方も、新しく仲間になった選手もたくさんいる。同じ1つの目標に向かって戦えたことは僕の宝物」と回顧した。

夢のメジャーへ、15日にポスティング申請を済ませた。譲渡金を払う意思のある全球団と、日本時間12月20日午前7時まで交渉できる。「現時点で何か決まっていることはない」と話すにとどめたが、ウインターミーティングは12月10日に迫る。「渡米する可能性はもちろんあります」。獲得希望の球団に、直に耳を傾けることも視野に入れる。

自身が去っても、今季2位に終わったDeNAは優勝へ歩みを進める。「来年は素晴らしい先輩後輩が必ず、シーズン後に喜び合える成績を残してくれる。僕も遠くから、愛する横浜ベイスターズを応援しています」。閉会式の締め。主将は「アイラブ、ヨコハマ~!」で日本のファンに別れを告げた。【鎌田良美】