オリックス福田周平内野手(27)が27日、東京都内の野球殿堂博物館で「ローソンチケット スピードアップ賞」を受賞した。

「このような素晴らしい賞を受賞することができ、本当にありがとうございます。来シーズンもスピーディーな試合が展開できるように貢献していきたいと思います」

この賞は試合を心地よく、魅力的にするためにスピーディーに進めた選手に贈られる賞で、打者部門ではレギュラーシーズンで最も相手投手の平均投球間隔(無走者時)が短かった打者に贈られる。

パ・リーグではオリックス福田が12・55秒、セ・リーグではDeNA大和が11・8秒で表彰された。

福田は「(打席で)タイムをあまり掛けてないのは確かですね。打席を外すことも少ないです」と打席に入る前からの事前準備ができている。それでも「タイムを掛けての駆け引きもある。間合いを取ることも大事」と野球特有の「間の大切さ」を強調した。

福田は今季135試合に出場し、打率2割5分、出塁率は3割4分2厘をマーク。二塁のレギュラーに定着し、トップバッターとしてチーム最多の92試合に出場した。リーグ2位タイの30盗塁も記録し、チームを先導した。

また、パ・リーグの規定到達者では同僚の吉田正、日本ハム近藤しか達成していない「三振が四球以下」のバランスの取れた数字も記録したシーズンだった。

来季の目標は「出塁率4割」を掲げている。今季は最下位に沈んだオリックスを引っ張り上げる。【真柴健】