西武の投げるおかわり君が、うっかり君になった!? 1日、平良海馬投手(20)と鈴木将平外野手(21)は、群馬・前橋にある敷島球場で野球教室に参加する予定だった。

しかし、前日に目的地を設定し、埼玉・所沢から出発した鈴木の車のナビが案内した先は、山梨・甲斐市の敷島公園。気づいたときには約100キロ走り、残り10キロの地点。慌てて問い合わせたが、ときすでに遅し…。午前11時半に野球教室は始まった。

しっかり時間通り現地入りをしていた先輩の山川穂高内野手、高橋光成投手、森友哉捕手は間違えることなくそろい踏み。山川が、不在の2人のうっかりぶりを来場者に伝えると、驚きと笑い声に包まれた。電話口で平謝りの2人に、山川も森も怒ることなく「事故らないように気をつけてこいよ」と優しく声をかけ、野球教室の序盤は3人が子どもたちと触れ合った。

山梨の敷島総合公園から敷島球場の道のりは約200キロ。急ぎつつも安全運転で、昼すぎにようやくたどり着いた鈴木と平良の2人は、マイクを手に「申し訳ありませんでした」とざんげした。言い訳することもなく「笑えません」と鈴木は恐縮しきり。平良は「僕は座っていることしかできませんでしたが、すごい必死でした」と心中を語った。

午前の部の最後にようやくそろった5人。最後はじゃんけん大会で大いに盛り上がった。うっかりミスした若手を、先輩らがしっかりフォロー。リーグ2連覇を達成した西武が、盤石のチームワークをうかがわせ? 事なきを得たのだった。