ヤクルト近藤一樹投手(36)が17日、認定NPO法人「世界の子どもにワクチンを 日本委員会」から感謝状を贈られた。

近藤は同日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、700万円アップの6700万円でサイン(金額は推定)。さらに更改後にはうれしい出来事が待っていた。

近藤は09年から1球投げるたびに5本のポリオワクチンを同NPO法人を通じてアジア各国の子供たちに供給する活動を続けてきた。

球団を訪れた同NPO法人の剱持睦子理事長から感謝状を渡されると笑顔を見せ「もともとオリックスで先発をしていて、何度もケガをして投げられない時があった。その時の励みに何かないかなと始めた活動。先発の時にめちゃめちゃ球数が多くて。球数が多いと勝てなくて『何で投げてるんだろ』と思ってしまうんですけど、この活動のおかげで1球たりとも無駄球はないと思える」と話した。

「ユニホームを着ている限りこの活動を続けたい」。近藤は1年でも長く現役を続けることに意欲を見せ、さらにこのような活動が球界全体に広がっていくことに期待していた。