超ド迫力の重量級打線が完成や! 阪神が、韓国キウムからFAとなっているジェリー・サンズ外野手(32)の獲得に動いていることが17日、分かった。

今季、韓国プロ野球の打点王に輝いた右の大砲は、193センチ、105キロの重量級。4番候補のジャスティン・ボーア内野手(31=エンゼルスFA)、2年目のジェフリー・マルテ内野手(28)とのトリオ編成が実現すれば、迫力あるオーダーも可能になる。

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虎が「第3の野手」として狙っていたのは韓国プロ野球の打点王だった。阪神が右の長距離砲、サンズの獲得に動いていることが判明した。取材に応じた谷本修球団副社長兼本部長(55)は「まあ、最終局面ですね。もう少し時間がかかると思いますけど。(獲得を目指す理由は)右というよりも外野を守れる大砲」と、交渉が大詰めの段階を迎えていることを明かした。

サンズは193センチ、105キロと大柄な右の外野手。メジャー通算10本塁打だが、今季は韓国プロ野球のキウムでプレーし、打率3割5厘、28本塁打、113打点で打点王のタイトルを獲得している。18年には巨人移籍が決まった前韓国SKのサンチェスから本塁打を放ち、今季も5打数3安打とキラーぶりを発揮した。

球団も早い段階からリストアップ。首脳が「若いマギーみたいですね」と楽天、巨人で活躍した助っ人になぞらえる。長打力と勝負強さを兼ね備え、コンパクトに打てる長所を評価してきた。右翼、左翼を守れる守備力も大きな魅力で複数ポジションの起用が可能。12球団最下位のチーム総得点538点と得点力不足に泣いた虎打線を救う存在だ。

球団は今オフ、メジャー通算92発と実績ある193センチ、122キロの4番候補、ボーアを獲得。来季は2年目のマルテとともに助っ人3選手が同時にスタメンに名を連ねる可能性もある。谷本副社長は「基本は2(投手2人、野手2人)でしょうけど、いろんなバリエーションがあり得るのかなと想定はしています」と来季のオーダーをイメージ。大男たちが打線の中心に並び立つ迫力満点の打線もあり得る。

サンズは「第7の助っ人」になる。残す外国人補強はあと1人だ。すでにソフトバンクを自由契約になったスアレスの獲得は秒読み段階。最後に狙うのはポスト・ジョンソンとなり得るリリーバー。同副社長は「はい。追いかけています」と話し、最終局面か、と問われて「半歩遅れくらいです」と明かした。虎史上、過去最多の8人助っ人体制へ。異例の外国人補強を推し進める。【桝井聡】

◆ジェリー・サンズ 1987年9月28日生まれ、米ニューヨーク州出身。カタウバ大から08年ドラフト25巡目でドジャースと契約。11年メジャーデビューし同年61試合に出場。メジャー実働5年で156試合、100安打、10本塁打、57打点、打率2割3分8厘。今季は韓国キウムに所属し、139試合で160安打、28本塁打、113打点、打率3割5厘。193センチ、105キロ。右投げ右打ち。

<阪神打順予想>

1番・遊撃 木浪or北條

2番・中堅 近本

3番・右翼 サンズor糸井

4番・一塁 ボーア

5番・左翼 サンズor福留

6番・三塁 マルテor大山

7番・捕手 梅野

8番・二塁 糸原

9番・投手