日本ハムのドラフト2位立野和明投手(21=東海理化)が8日、珍目標を掲げた。2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷でスタートした新人合同自主トレに参加した即戦力右腕は、チームにいち早く溶け込むためのターゲットを清宮に絞った。

「まだあまり話していないけど、こっち(鎌ケ谷)にいる間に仲良くなって、キャンプまでにメシでも連れて行こうかな。友達にも自慢できる」とニヤリ。入寮して2日目だが、いきなり持ち味を発揮した。

もちろん、立野なりの狙いがある。「(チームのことが)何も分からない状態なので、先輩のことを聞いたり。誰が怖いとか(笑い)」と冗談を交えながらも、チーム内の約束事や、プロとしての立ち居振る舞いも含めて、教えを請いたいという。社会人出身ルーキーのため、清宮のように年下だがプロでは先輩という選手は多い。伝え聞いた清宮も「全然行きますよ…って僕が言うのもおかしいですけど。機会があれば」と前向きに返答した。

オープンで明るい性格は、新人合同自主トレ初日でも上々スタートに導いた。栗山監督ら首脳陣が勢ぞろいする中でも「そんなに緊張はなかった。緊張をほぐすために同期と話したり、ちょっかいを出したりしていた」とマイペースを貫いた。指揮官からは「ケガをせずに頑張れ。待っている」と声をかけられた。

実戦デビューは2月15日に沖縄・国頭で行われる紅白戦の予定。「しっかり仕上げたい」と話した物怖じしない立野は、その時までに清宮とも懇親を深めて、快投の土台を内面からも築いていく。【木下大輔】