トレードを復活のチャンスにするだろうか。涌井秀章投手(33)がロッテから楽天に移籍した。昨年はわずか3勝にとどまり、ファーム落ちも味わった。2度目の移籍を機に、よみがえるか。今年の「楽天ポイント?」。三木新監督の浮沈を握るかもしれない。

西武からロッテに移った14年は、復活の年にしてみせた。前年の5勝が8勝、投球回数も92回1/3が164回2/3まで増え、規定投球回数をクリアした。翌15年には15勝を挙げて、6年ぶり3度目の最多勝投手に輝いている。楽天入りを「イセキの幸運機(耕運機?)」にしたい。

16年目を迎えるベテランには、現役最多となる数字がズラリ並ぶ。防御率、奪三振、与四球、与死球、暴投がそうだ。歴代最多には遠いが、うち暴投77だけは7位につける。ソフトバンク工藤監督の現役時代が81で5位。日本一監督を超える日は近い? 

ベテランといっても、まだ33歳。老け込むトシではない。自身4度目の最多勝だって狙える。楽天ファンのサンド(3度?)が「おフロいただきます」なら、涌井は4度目の最多勝いただきますか? 3球団での獲得は史上初になる。【米谷輝昭】