「紀州の豪腕」が再スタートの決意を固めた。関西独立リーグ・兵庫は4日に兵庫・三田市内でお披露目記者会見を行い、最速148キロ右腕・落合秀市投手(18=和歌山東)が出席した。

二転三転した入団の経緯が明らかになった。昨年のドラフト会議ではまさかの指名漏れ。「野球はもういい」と引退発言も飛び出した。一時は就職も検討したが、兵庫と入団合意。同11月に予定されていた入団会見を「決めきっていなかった」とドタキャンした。「就職はいつでも出来るので、今できる野球をやっておこうかなと」とようやく心を整理した。

ドラフト後には国内複数の大学や社会人チームの他に、MLB球団からも誘いを受けたが、「イモりました(びびった)」と国内の独立リーグを選んだ。「NPBに1年でチャレンジできるところとか、独立の方が自分に合っている」。最終目標は変わらずNPB入りだ。「自分の行きたいところに早く行けるように。長くお金を稼げるような選手になりたい」。今後は野球だけでなく、「現場系とか?」とアルバイトにも励む予定。