ゆったりとした“ローキの休日”だった。ロッテのドラフト1位・佐々木朗希投手(18=大船渡)が5日、石垣島キャンプ初の休日を迎え、他の新人6選手とともにフェリーで竹富島へ向かった。

曇り空だったが、水牛車でのゆったりとした“島時間”を楽しんだ。佐々木朗らを乗せた水牛の名は「真栄(まさかい)」。マーくんと呼ばれる11歳のオスは、意外にもオーストラリア出身。石垣島水牛界きってのイケメンだそうだ。

900キロの体重で、馭者(ぎょしゃ)の杉本香織さん(28)を含めた8人が乗る牛車を、パワフルに引っ張る。佐々木朗は、杉本さんに「(水牛が)賢いですね」と話したという。特に、曲がり角での曲がり方のうまさに感銘を受けたようだ。

多くの報道陣に興奮したのか、令和の怪物に興奮したのか、マーくんはルーキーたちを乗せている約30分間で2度、排せつ。「普段は1回だけなのに。ウンがつきましたね」と杉本さんも笑っていた。三線を奏でながら杉本さんが沖縄民謡「安里屋ユンタ」を歌うと、佐々木朗は少し体を揺らしながら聞いていた。

「牛にリスペクト」という名言(?)を残した佐々木朗は「楽しかったですし、いい経験になりました」と笑顔。行き帰りのフェリーでも、2階デッキで風に吹かれ続け、南国ムードを楽しんでいた。6日から第2クールが始まる。【金子真仁】