ヤクルト山田哲人内野手がエンジンをかけた。

第2クール2日目の7日、今キャンプ初の特守を行った。小雨の中で荒木とともに約1時間、森岡内野守備走塁コーチのノックを受け続けた。二塁で捕っては送球を繰り返し「下半身がふわふわしてる。最後の方とか足にきて、ちょっとふらふら。体力がいけても足がついてこないとかあった」と下半身をいじめ抜いた。

志願した。昨年も、ゴールデングラブ賞を目指して全体練習後に264本のノックの雨を浴びた。「キャンプだからこそできる練習。足を使った守備が自然とできるようになる」。同タイトル獲得はならなかったが、足腰強化の産物は守りにとどまらない。「バッティングにも(いい)影響が出ると思う」と特守の前もランチ特打に参加した。

ペナントレース最下位からの巻き返しはもちろん、東京オリンピック(五輪)もある勝負の年。「まだまだ状態はよくない。これからです」。開幕まで、ギアを上げるのみだ。【鎌田良美】