ソフトバンクの城島健司球団会長付特別アドバイザーが甲斐拓也捕手に「フルイニング指令」を出した。捕手ではまさに、球界で城島アドバイザー以来達成していない金字塔を期待した。

城島アドバイザーはこの日、甲斐を徹底マークした。早出練習では打撃投手役を務め、全体練習後の特守でもスローイング練習をじっと見守った。その上で、高い期待を口にした。「全部、(自分を)超えてほしい。うわさで全試合、全イニングに出たいと言っていると聞いた。やってほしい。ぼくがやってきた中で唯一、誇れるところ。3割や30本と比べると、満足度が違った。彼がそういう思いで全部マスクをかぶってくれたら、ぶっちぎりで優勝すると思う」と“後継者”に指名。甲斐自身も「ぼくにとっては手の届かないような方。それほどうれしい言葉はない。そういった選手になれるよう、期待に応えたい」と、感激した様子で思いを新たにした。