阪神矢野燿大監督(51)の東北福祉大時代の先輩、佐々木主浩氏(51=日刊スポーツ評論家)が9日、宜野座キャンプを訪れ、同監督と旧交を温めた。佐々木氏は昨年の開幕前とはまったく違うオーラを矢野監督から感じたそうで「矢野の自信におおっと思った。外国人が相当期待できるみたいで、去年の開幕前よりも手応えをつかんでいる感じだった」と説明した。

そんな中で佐々木氏がうれしかったというのが、矢野監督が「(抑えは)球児に任せます」と明言したこと。佐々木氏は「(名球会資格の)日米通算250セーブまであと7セーブということもある。矢野らしく、選手のことをすごく考えているなと思った」という。

佐々木氏は阪神のAクラス入りの可能性はかなり高いと考えているが、優勝するには「外国人の活躍」「藤川が1年間抑えとしてフル稼働すること」に加えて「藤浪がしっかりローテーションで回ること」を挙げた。

制球難からの復活を目指す藤浪晋太郎投手(25)についても日ごろから気にかけており「藤浪はメンタルな部分が大きいと思う。彼によく言うのは『右バッターがお前のボールが抜けてくるからって怖がることは、お前にとってプラスじゃないか。だから気にすることはない』ということ。相手が怖がったら、それだけで藤浪の勝ちなんだから。そこの発想の転換がうまくできれば」。この日の日本ハム戦でも2回を無失点に抑えた藤浪の復調にも期待していた。