中日のドラフト1位石川昂弥内野手(18=東邦)が開幕1軍へ向け新グラブを発注したことが9日、分かった。

製造を担当するアシックス社も社を挙げてバックアップ。通常約1カ月の納期を10日程度に短縮し、春季キャンプ中に手元に届ける。

新グラブは大きさが約1センチ大きくなる。さらに指部分の革の強度を上げることで、強い打球に対処しやすくなる。また、色合いもガラリと変わる。現在使用中のものはブラック&ブルーの落ち着いた基調。新相棒はオレンジ&ネービーで金色の縁取りが加わる。同社の外野手用グラブを使用する先輩遠藤の色合いを見て、「かっこいい」と石川が望んだ配色だ。

この日は前日届いたアシックス社製の新バットを使用し、62スイングで11本の柵越えを放った。こちらも1月下旬に発注し、同社がキャンプに間に合わせたもの。「(前のモデルは)違和感があった。今度のはしっくりきています」。広島鈴木モデルをベースにグリップ、グリップエンドを細くしたが、さらにグリップエンドを1ミリ小さくした相棒の感触に満足した。

8日に初の対外試合となる沖縄電力との2軍練習試合に出場したが、2打数1安打に終わった。それでも仁村2軍監督は、11日からの第3クールの対外試合に期待。「(調子を)落としてから、上がる段階で試合に出て欲しい。結果次第では(1軍昇格への推薦を)考えていいかもしれない」と話している。早ければ15日からの第4クールでの1軍昇格の可能性がある。新グラブが届くのは20日以降。22日には今季初の阪神とのオープン戦(北谷)が予定されている。“新相棒”のグラブをはめて、石川昂が大舞台に立つかもしれない。【伊東大介】