開幕投手を懸けた戦いの火ぶたが、切って落とされる。ヤクルトの左腕石川雅規投手と、右腕小川泰弘がそろって18日の練習試合DeNA戦(浦添)で今季初登板する。

17日、体幹トレーニングなどで初実戦に向けて調整した。石川は当初、16日の練習試合日本ハム戦で先発予定だったが、雨のため中止となり2日ずれた。「(小川と)同じ日に投げるということは、ここからは競争。いい調整、いい競争をしたい」ときっぱり。高津監督は「ローテーションに入って、頑張ってもらわないといけない2人。開幕(投手)を争ってほしい」と期待を口にした。

2人とも、野村克也氏の考えを先輩から受け継いでいる。石川は、野村ノートのコピーを大切に保管。数年前、配球について厳しいアドバイスを受けたという小川は「監督、コーチから学んで、しっかり厳しい野球を継承したい」と意識する。偉大な先輩への思いを胸に、チーム内で切磋琢磨(せっさたくま)する。