大物助っ人が、ついにベールを脱いだ。オリックスのアダム・ジョーンズ外野手(34=ダイヤモンドバックス)が18日、紅白戦に紅組の「4番DH」で来日初実戦に臨んだ。

来日初打席は2回だ。開幕ローテーション入りを狙う荒西の2球目を初スイング。痛烈な打球は遊撃手の安達の前ではずみ、そのまま股を抜いた。記録はエラーとなったが、力強い打撃を披露した。2打席目は、4回無死一、三塁。左腕山崎福の111キロカーブを捉え、ライナー性の打球を放ったが、惜しくも二直に倒れた。「アウトにはなったけど、しっかりボールを捉えることができた。ボールもよく見えていた」と納得の表情を見せた。

打撃練習は素手で行う助っ人だが、この日の打席にはNIKEの白色手袋を着用して登場。本気モードだった。17日のシート打撃では山岡、山本を相手に12球をすべて見送り「この時期にヒットを打つことは意味がない。打席でのタイミングとか、審判の(ストライク)ゾーンに慣れるのが大切」と語っていたが、ようやくバットを振った。

西村監督は「やはり打席で雰囲気があった」とメジャー通算282発のオーラを感じ取った。【真柴健】