ヤクルト石川雅規投手(40)が、球団史上最年長で3年ぶり9度目の開幕投手を務めることが決まった。2日、高津監督が明かした。

小川、高橋との三つどもえとなっていたが、1日に決断。「勝ちたいから、彼を最初に持っていく。何のゆらぎもないし、信頼して送り出す」と話した。

1日、東京ドームを訪れた石川を監督室に呼び「任せる」と思いを伝えた。石川は「いいんですか? すごく光栄です」と答えたという。20日阪神戦(神宮)は、セ・リーグ最下位からの巻き返しを図る高津監督の初陣。指揮官は「彼の背中を見て、守っているメンバーが『よし今日は勝つぞ』と思えるんじゃないかなと。彼が最初にマウンドに立っている姿を見れば、納得するんじゃないかな」と期待した。

大役を任された石川はこの日、神宮外苑で行われた投手練習に普段通りの表情で参加した。今季は計3試合で9回無失点と安定感は抜群。現役最多の通算171勝を誇るベテランも、シーズン開幕へ「(調整は)何回やっても正解はない。不安しかない。自分は投げろと言われたところで投げる。シーズンに入って、いかに数字を残せるか」と気を引き締めていた。【保坂恭子】