オリックスの新主砲アダム・ジョーンズ外野手(34=ダイヤモンドバックス)が3日、好走塁で本拠地デビューを飾った。

京セラドーム大阪でのオープン戦初戦、ロッテ戦に4番・指名打者で先発出場。2打数無安打と快音はお預けながら、同点の3回1死一、二塁でのライトゴロで一塁に走者で残り、続くT-岡田の遊撃内野安打で三塁を陥れる好走を見せた。股関節の張りで2軍調整していたが、回復ぶりをアピールした。

「目の前で起きたプレーなので、三塁に行くのは難しいことじゃなかった。三塁に行っておけば、7通りの得点パターンがあるからね」。遊撃手のグラブをはじいて中前に抜けたT-岡田の打球に対する判断を事もなげに言ってのけたが、好機を広げようとしたクレバーさが頼もしい。本拠地初戦を控えた試合前。グラウンドに出たジョーンズは外野のフェンスにボールを当て、打球のはね返りを入念に確認した。輝かしい実績だけではない。常に準備を怠らない。それがジョーンズだ。

「ヒットは出てないですが、4番が打線の中に入るということで雰囲気が違う。打ってくれれば雰囲気はもっとよくなると思います」と西村監督はジョーンズ効果を明かした。2年目の頓宮、新人の勝俣らが競うように本塁打を打ち、チームはオープン戦初勝利。しっかりと存在感を示した主砲は、6日巨人戦で対外試合初の守備に就く。【堀まどか】