楽天三木監督が提唱する「2ストライクアプローチ」を3年目の山崎幹史内野手が体現した。

DeNA戦に2番二塁でスタメン出場。3打数2安打2四球で4度出塁し、うち3度は2ストライクから。1打席あたり5球を消費させた。

昨季イースタン・リーグで70試合に出場。2軍監督を務めた三木監督からの徹底指導を根付かせ「だんだんボールが見えるようになってきた」と成長を実感している。

考え方は単純でも簡単ではない。「ボール球は見極めてストライクを打ちにいく。シンプルなんですけど、一番難しいです」。指揮官が目指す1点を奪い、守りきる野球を遂行するためには不可欠な考えだ。50メートル5秒8の俊足を生かし出場機会を増やすため、春季キャンプから外野にも挑戦。三木監督も「得点の中で山崎がすごく機能した。すごく力をつけてきている」と目を細める。簡単には倒れない「くせ者」の存在感が際だってきた。