国学院大の小川龍成遊撃手(3年=前橋育英)が守備で魅せた。

5日、同大のグラウンドで行われたNTT東日本とのオープン戦。5回1死からの二遊間を抜けそうな当たりに対し一塁に体を向け、打球の流れに合わせるように捕球した。「ボールの入り方、バウンドもよくて、流れの中でスムーズに捕球できましたね」とにっこり。バックネット裏の4球団のスカウトが目を見張ったプレーだった。

大学に入り守備の楽しさを知った。入学直後に鳥山泰孝監督から「安定感のある守備、確実にアウトにできる選手がいい選手」と教わった。朝30分、全体練習後の1時間の自主練習を守備に費やし、ゴロ捕球を反復。動きを体に染みこませた。今では「守備って面白い」と胸を張れるようになった。

観戦したDeNA河原スカウトは「捕球からスローイングまで無駄がない。守備はもう十分プロで通用する」と太鼓判を押した。小川が幼い頃、最初に買ってもらったグラブは「一番目立つポジションだから」と、投手用だった。今は守備で目立ち、プロの舞台を目指している。