3年ぶり9度目の開幕投手を務めるヤクルト石川雅規投手が“予行演習”で粘投した。今季初の本拠地オープン戦となったロッテ戦に先発。要所を締め、4回を6安打2奪三振で最少失点にまとめた。

「初めのゲームはより一層緊張感が出る。自分の持っているものを出せるようにするしかない」。20日の阪神戦(神宮)に照準を定めて調整を進める。

立ち上がりは不安定だった。初回、1番福田秀に先頭打者アーチを許した。四球も3つ与えたが踏みとどまった。1回1死一、三塁ではスライダーでマーティンを二ゴロ併殺に打ち取り、3回も清田を遊ゴロ併殺に。「オープン戦の結果がよくても不安だし、悪いともっと不安。不安しかない。でも体は元気なんでね。あとは気持ちと体を開幕に持っていく」。熟練の技で不安をつぶしていく。

高津監督は「悪いなりに工夫しながら投げる。あれが彼のスタイル。20日に状態を上げてきてくれると信じている」と信頼は揺らがなかった。【鎌田良美】