キャンプ2軍スタートの巨人宮国椋丞投手が、開幕ローテ争いに食い込んだ。6回から2番手で登板し、3回1安打無失点。

前日に5回無失点と好投した今村に続き結果を残した。「1軍に呼んでもらったので、結果を残して(これからも)猛アピールしていきたい」と汗をぬぐった。

阿部2軍監督、杉内2軍投手コーチらと取り組んできた「ストライク率向上」が実を結んだ。対戦した打者11人に対し、初球ボールは2球だけ。終始、投手有利のカウントで進めた。「意識して取り組んできた。その上で攻めていけたと思う」と手応えを口にした。

課題だった左打者との対戦も克服した。最速145キロの直球に、98キロのスローカーブと新たに覚えたカットボールを織り交ぜ、左打者の安打は0。「まだまだ修正は必要だとは思いますが、結果が出たことには自信を持って、さらにステップアップしていきたい」と力を込めた。

開幕延期で得たチャンスをものにし、ローテ争いに待ったをかけた。28日のヤクルト戦に先発予定の今村に続き、29日同戦の先発をつかみ取った。宮本投手チーフコーチは「ローテーションへの道、盛り上がってきそうです」と期待した。【久永壮真】