中日の吉見一起投手(35)が、本番モードで巨人菅野との投げ合いに挑む。24日の練習試合・巨人戦先発に備えて23日、ナゴヤドームでの投手練習に参加。「こういう状況だが、シーズンのつもりで投げたい。試合を作ることが最大のテーマ」と公式戦と同じ気持ちでマウンドに上がる決意を示した。

本気度は、吉見が菅野の名前を自ら口にしたことが何よりの証拠。「年下だけど、自分としては12球団でNO・1の投手だと思っている。ピッチングスタイル、野球人としてのマウンドでの雰囲気、人間性…。いい投手と投げ合うのは、シンドイけど楽しい」。言葉を選びながら話したベテランは、新たなフォームが菅野と同じスタイルである点も「骨格、体格が全く一緒らしいから同じ投げ方になっている」と明かした。

昨年1勝に終わり、背水の陣で迎えた今季は、先発ローテーション入りに向けて懸命のアピールを続けてきた。開幕は4月24日以降に延期され、練習試合も25日でいったん終了と先が不透明な状況ながら「自分としてはここに合わせてきた。(相手投手が菅野で)条件も整っている。チームが勝てるよういいピッチングがしたい」と結んだ。【安藤宏樹】