◆フライボール革命(レボリューション) 米大リーグでは15年から選手やボールの動きを数値化する「スタットキャスト」システムを導入。

「いい打撃とはフライを打つこと」という考えが浸透し、打球角度などを割り出せる同システムが流行。打球の角度と速度が重視され、特に「バレルゾーン」の打球が最も長打の確率が高いと判明。これは打球速度が98マイル(約158キロ)以上なら26~30度、116マイル(約187キロ)以上なら8~50度で飛び出した打球のことで、これをいち早く取り入れたアストロズが、17年にワールドシリーズを制覇すると、米球界で一気に浸透した。MLB全体の本塁打数は16年に7年ぶりシーズン5000本を突破すると、17年は6105本を記録。昨年は史上最多の6776本だった。