セ・リーグ公式戦のタイトルパートナーの株式会社JERA(東京電力と中部電力の合弁会社)が企画した、開幕に向けたメッセージ動画が30日、同社公式サイト、セ6球団、NPBの公式サイトなどで配信された。

新型コロナウイルス感染拡大で開幕が延期となる中で、来るべき日に向け6球団の監督がテレビ電話会議で集結。プロ野球が置かれている厳しい状況の中でも、前を向いてお互いを鼓舞し、闘志をたぎらせ、健闘を誓い合う。

動画の冒頭で阪神矢野監督が「じゃあ、行きますよ。届けたい!」と切り出し

「希望が持てて」(広島佐々岡監督)

「明るくなれる」(ヤクルト高津監督)

「our baseball(私たちの野球)」(DeNAラミレス監督)

「試合ができるその日まで」(中日与田監督)

「みんな元気でいよう!」(巨人原監督)

と思いを言葉に乗せてリレー。最後はラミレス監督が「ガンバリマショウ!」と日本語で締めくくっている。

現在の状況を踏まえ、企画、プレゼン、収録、編集など全工程がビデオ会議アプリによってリモートで行われた。

6監督は球団事務所や球場などの一室に設置されたパソコンのカメラに向かってメッセージを発する形を取り、製作スタッフも、それぞれの自宅からパソコンを通して参加。これまでに経験のない手法だったが、監督の好演によってスムーズに撮影を終了したという。メーキング編も公開されている。開幕日決定以降、続編も順次配信の予定だ。

JERA広報担当者は「新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、具体的な開幕日やペナントレースの日程が見通せない中、20年シーズンからタイトルパートナーとなった当社も、その状況を注視しておりました。セ・リーグタイトルパートナーとして、開幕を待ち遠しく思うプロ野球ファンをはじめ、困難に直面している社会の皆さまに対し、ともに乗り越え、また野球を楽しめる未来へ向かう『元気をお届けするような企画』が実現できないかと、セ・リーグ側にご相談したところ快諾をいただきました。セ・リーグ側とは企画検討段階から協議を重ねさせていただき、今回の動画制作となりました」とコメントした。