オリックスは14日、本拠地の京セラドーム大阪で自主練習を再開し、田嶋大樹投手(23)がオンライン取材に応じた。

キャッチボールやランニングなどを実施。課題について「基本をしっかり見直して自分のやるべきことを見直す。僕のやるべきことをしっかりやろうと思って、いまできることをやっておけば、いざというときに動けると思う。それを意識して、ここまでずっとやってきた」と話した。

新型コロナウイルスの感染拡大にともなって、チームは4月1日から1、2軍とも大阪・舞洲で練習を行ってきた。本拠地に戻るのは1カ月半ぶり。「場所が変わっただけでやることは変わらなかった。僕のやるべきことをやって開幕までしっかり調整できたらと思います」と気合を込めた。

プロ3年目の今季は開幕ローテーション候補として期待は大きい。過去2年は左肘痛などでフル回転できず、昨季も3勝にとどまった。自宅ですごす時間が長く、入念にストレッチを行ったという。

「家でストレッチをして関節の可動域を最近、うまく使えている。もともと、しなりで投げるタイプ。しなりをより、いい感じで投げられるようになってきた感じです。昔の腕の遅れがいま、すごくいい感じ。自分のイメージ通りに投げられている感じです」と手応えを口にした。

佐野日大(栃木)で甲子園に出場した、かつての高校球児は春の選抜が中止になった現状を察する。「高校野球の一番大事というか、みんな目標にしているところ。とても残念。僕がその場にいたら、本当に悔しい思いしかない。難しいと思うけど、それがすべてじゃない。その先も野球人生はあると思う。頑張っていってほしい思いはあります」とエールを送った。

野球を志す小中学生たちには「小中学生のときに家でやっていたことは鏡を見てシャドーピッチングとか、体幹とか、基本的なことしかやっていない。基本的なことをしっかり見つめられる、いい時間にしたらいい」と体験談を明かした。

NPBは最短で6月19日の開幕を視野に入れる。田嶋は3年目の飛躍を期して「モチベーションにもなります。開幕という日が近づくのはすごくうれしいことなので、しっかり、その日に合わせられるようにしたい」と気を引き締めた。