日本ハム栗山英樹監督(59)が15日、高校野球関係者の心情をおもんぱかった。北海道・栗山町にある生活拠点「栗の樹ファーム」(一般には閉鎖中)でオンライン取材に応じ、20日に夏の甲子園の開催可否が協議されることについて「非常に難しい問題で、本当にやらせてあげたいけど、命を守らなきゃと思っている人たちの気持ちもよくわかる」と話した。

監督就任前は3年間、テレビ朝日系「熱闘甲子園」でキャスターを務めた。高校野球に対する思い入れは、人一倍強い。自身も「小学校の時から甲子園で野球やりたいっていうのが夢で野球をやっていた」と高校球児の気持ちを理解できる。その一方で「(高野連は)最後の最後まで、やれる可能性は探っているはず。それでも、やっぱり危険性があるんだったら…っていうのもある」と高野連側の気持ちも想像できる。

複雑な思いを抱えながらも、願うのは「球児にとって何がいいのか」ということを基準に方向性が示されること。そして、今の自身の立場でできることとして「プロ野球がスタートすることで球児たちが野球をやりやすくなる環境につながっていくはず」と背負う責任の大きさを再認識した。【木下大輔】