昨季限りで現役を引退した日本ハム田中賢介スペシャルアドバイザー(SA、38)が18日、札幌市内で取材に応じ、22年を目標に同市内に私立小学校を開校する計画を明かした。すでに、自身を理事長とした学校法人を設立。江別市で立命館慶祥高、中を運営する学校法人立命館(京都市)と、進学や国際教育の面で連携をはかる狙いで協議中という。年内にも、道に設立計画を正式に申請予定。

定員は1学年2学級50人で計300人。「世界に挑戦する12歳」をコンセプトに外国語教育に力を入れる意向で「日本ではミスをしたら慰められるけど、欧米ではナイストライと言われる。挑戦することを認めてあげたい」と、話した。

田中氏は福岡県筑紫野市出身。東福岡高から99年ドラフト2位で日本ハムに入団し、堅実な内野守備でチームに貢献。13年に米球界入りした後、15年に日本ハムに復帰し、日米通算20年、現役でプレーした。今回の小学校開校について「北海道に恩返ししたい思いがあった。大前提に子どもが好き。それなら、将来、北海道を引っ張っていく子どもたちのために何かやりたいと思いました」と、動機を口にした。