西武が29日、メットライフドームで紅白戦を行い、開幕投手に指名されているザック・ニール投手(31)が好投した。

白組の先発としてマウンドに上がったニールは、先頭のスパンジェンバーグに四球を出したが、続く源田を投-遊-一の併殺に打ち取ってリズムに乗った。結局4回48球を投げて無失点。1安打1三振1四球で最速は145キロをマークした。

新型コロナウイルスのために開幕がずれ込んでも、当初の「ニールで開幕」から変更はしないと話していた辻監督は「開幕日(6月19日)が決まった後、雑談の中では『19日大丈夫ね?』とは伝えた。(今日は)安定して“らしさ”が十分でてほっとしました。今日の投球っぷりを見たら(開幕で)いけるなと感じています」と、改めてゴーサインを出した。

ニールも「2カ月以上試合で投げていなかったことを考えたら、すごくいいデキだった。フォーシームもキレがあったし、シンカーもいい感じ。チェンジアップもいい感覚だった。久々に投げたことを考えると、自分でも驚くぐらいいい感覚で投げられた」と手応え十分。開幕投手については「まず率直にすごく光栄。開幕戦を任されるのは、チームの投手陣を引っ張っていくという意味もある。日本でこうやって開幕戦を任せてもらえるのは夢がかなったと言っても過言ではない」と喜んだ。