阪神藤浪晋太郎投手(26)が活動再開後初の実戦に6回から登板するも、8回途中で降板した。8回先頭の田城に右翼へ二塁打を浴びると、続く川瀬に2ボール1ストライクを与えたところで香田2軍投手コーチがマウンドへ。その後続投するも最後は146キロ直球は外れ四球。無死一、二塁の場面で平田2軍監督が投手交代を告げた。

投球内容は3回途中4安打3四球3失点。最速は154キロだった。

実戦は3月18日のオリックスとの練習試合(オセアンBS)以来。6回からマウンドへ上がった。藤浪は5月28日に1軍の集合練習に遅刻し、矢野監督と話し合いの末に練習参加が認められず。同29日から2軍降格していた。

【6回表】

藤浪は4番手で登板

3番谷川原 初球から3球連続で直球を投げ込む。3ボール2ストライクから外角低めの151キロ直球で見逃し三振。

4番釜元 直球でカウントをかせぎ、1ボール2ストライクから内角低めにフォークを決めて空振り三振。

5番田城 初球に154キロ計測。3ボール2ストライクから低めの149キロ直球がわずかに外れ四球。2死一塁。

6番川瀬 直球をはじき返され、打球は二遊間を抜ける中前打。2死一、三塁。

7番野村 直球で追い込み1ボール2ストライクから、最後は152キロ直球で見逃し三振を奪う。

【7回表】

8番黒瀬 初球で左飛に打ち取る。

9番海野 3連続ボールから1ストライクを取るも四球を与え1死一塁。

1番周東 3球目の146キロ直球で見逃し三振を奪い2死一塁。

2番三森 変化球の制球が乱れ、3ボール2ストライクから145キロ直球が高めに浮き、左越え同点適時二塁打を許す。

3番谷川原 2死二塁から連続で左越え適時二塁打を浴び、逆転される。

4番釜元 初球で遊ゴロに打ち取る。

【8回表】

5番田城 内角低めの145キロ直球をうまく拾われ、右翼へ二塁打を浴びる。

6番古沢 2ボール1ストライクから香田2軍投手コーチがマウンドへ。その後続投するも、最後は146キロ直球は外れ四球。無死一、二塁のイニング途中で降板となった。

 

<今年の阪神藤浪>

2月 春季キャンプでは昨秋キャンプから引き続き、山本昌臨時コーチから指導を受けた。

3月5日 大商大とのプロアマ交流戦(鳴尾浜)に登板し、4回3安打1失点1四球4三振。

3月11日 ヤクルトとのオープン戦(神宮)で4回2安打無失点1四球と好投。開幕ローテーション入りへアピールする。

3月18日 オリックス2軍との練習試合(オセアンBS)に登板し、苦しい立ち上がりとなるも3回5安打1失点4三振と粘投。

3月26日 伊藤隼、長坂とともに大阪府内の病院でPCR検査を受け、新型コロナウイルス陽性判定。

4月7日 3月27日から入院していた大阪府内の病院を退院。その後は自宅待機を続ける。

4月24日 鳴尾浜で自主練習開始。

5月19日 甲子園で開始された分離練習に合流。午前の投手練習で、変化球を交えて65球のブルペン投球。23日から始まった集合練習でも、1軍メンバーとして甲子園で汗を流す。

5月24日 シート打撃に登板し、打者5人相手に4者連続空振り三振を奪い好投。

5月28日 集合練習に遅刻し、矢野監督と話し合いの末に練習参加が認められず、翌29日から2軍降格。