ルートインBCリーグ・神奈川フューチャードリームスの杉浦健二郎投手(22)が、NPBスカウトの前で初めて投球した。

6日、神奈川・南足柄球場で行われた練習中、シート打撃に初登板。昨秋トライアウトで150キロをたたき出して以来の実戦形式となった。1球団のスカウトが見守る中、打者4人に対し1安打2四死球。最速140キロの内容を「最悪でした。投げ方が分からなくなってきた」と反省した。

投じた18球のうち11球がボール球。ボールが指に引っかかり、一塁側へそれることが多かった。2日から全体練習が再開し、連日のトレーニングで疲労もたまっていた。「腕が棒みたいで全然上がらなかった。2、3日投げないで様子を見ます」と話した。

視察に訪れたスカウトは「上体投げだった。打者との初めての対戦で緊張もあったと思う。今日で評価がどう、というわけではない」と語った。スライダーや直球がコースに決まる場面もあり、光も見せた。高校大学と野球部未入部で、経験はまだ少ない。プロの目は「腕の振りは強い。スピードはもっと上がってくる」と伸びしろを見ている。【湯本勝大】