「開幕スタメン確定弾」だ。巨人中島宏之内野手が開幕戦の一塁での先発出場に大きく前進する本塁打を放った。

5回2死、ヤクルト石山の直球を逆らわずに右方向へ。ピンポン球のように軽々と飛んだ打球は無人の右翼席へ吸いこまれた。「逆方向にいい形で打つことができました」と冷静に振り返った。

移籍1年目の昨季は43試合に出場し、打率1割4分8厘、1本塁打と屈辱を味わった。バットの構える位置を下げるなどシンプルな打撃フォームに変更して臨む今季は、オープン戦で12球団トップタイの4本塁打をマーク。練習試合再開後も4試合で11打数5安打5打点と好調を維持している。09年に最多安打のタイトルを獲得したプロ20年目のベテランが、万全の状態で開幕を迎える。