ヤクルト村上宗隆内野手(20)のスイングが、アップデートされている。

2点を追う8回1死、日本ハム堀の2球目、142キロの低め直球を左中間スタンドに運んだ。「慢性へんとう炎による発熱」から復帰後、2戦連発。昨季は右投手2割5分4厘に対し、左投手は1割9分8厘と苦手だった。今季はさらにマークが厳しくなることが予想され「左投手から結果を残すことができて自信にもなる。セ・リーグを代表する左投手がたくさんいると思うので、頑張りたい」と弱点の克服に手応えアリ。相手守備陣は、外野を4人が守る“村上シフト”だったが「いやヒットゾーンに打てばヒットなので。フェンス越えればホームランですし。別に関係ないかなと思います」と強気だ。

同学年の日本ハム清宮の前での1発だった。試合前練習では、早めに到着した清宮と約5分間、談笑。村上の体調を気にかけてくれており、打撃論について話したという。昨季のセ・リーグ新人王は、球団史上最年少での開幕4番が決定的。「勝ち負けに直結するような打順だと、練習試合を通しても思った。何とかチームを勝ちに導けるように、僕は頑張るだけです」と自覚は十分だ。【保坂恭子】