開幕の準備は整った。巨人菅野智之投手は5回2死一塁。試合前時点で打率6割2分5厘の日本ハム近藤を高めのカットボールで2打席連続三振に切って取った。「良かったと思います。いい調整ができたと思います」。開幕前最後のマウンドを堂々と降りた。
実は、開幕に向けてのチェックは2度目だ。本来ならば開幕前日の練習日だった3月19日、東京ドームのブルペンで約80球投げ込んだ。次の登板予定は同24日。ブルペン入りする必要もなかったが「元々そこに合わせてやってきたわけですし、今まで自分がやってきたトレーニングの成果を見たかった」。試合を想定し、変化球も交え投げ込んだ。それまで取り組んできたことが「間違いではなかった」と確認できた。
だから4月に入っても路線を貫けた。ウエートトレーニングやランニングによる下半身強化を行いつつ、2日連続のブルペン入りが2度。3日連続の投球も行うなどキャンプさながらの練習量を敢行。球場に一番乗りする日もあった。1度ピークに持っていった体を、3月下旬から約2カ月続いた個人調整期間で作り直した。3度の開幕延期となったが「一喜一憂していたら、精神的にも肉体的にももたない」と己を信じエース道を進んだ。
万全の調整でいよいよ迎える20年シーズン。開幕戦には、球団通算6000勝もかかる。「開幕してからもいろんなことが起きるとは思う。全て受け入れて、チーム一丸で進んでいくことが重要。何度も言うように条件はみんな一緒なので腹をくくって戦えるか」。開幕が遅れても変わらない。エースが自信を持ってマウンドに上がる。【久永壮真】



