中日の阿波野秀幸投手コーチ(55)が15日、救援8人組の結成を明かした。ナゴヤ球場での一部投手練習終了後、代表取材に応じ「ブルペンは8人ぐらい置きたい」と明かした。救援部隊の最後を務める守護神には岡田が最有力であることを示唆。4日後に迫った異例のシーズンは豊富な投手陣を駆使して覇権獲りに挑む。

異例のシーズンは特例を最大限に生かして乗り切る。1軍登録枠は31人となり、投手陣の活用幅が広がった。阿波野コーチの頭にはまず先発陣のスタミナ面が課題としてある。「(先発投手の)イニング数、球数がどうやって段階を踏んでいくというのが連戦続きの中でカギになってくる。リリーフの重要性に比重がかかりやすいかなと思います。ひとまず8人でブルペンを支えていく」。場合によっては救援9人態勢も視野に、後方部隊を例年以上に充実させることで6連戦が続く異例のシーズンに臨む意向を明らかにした。

その部隊のトリを務める抑え投手には左腕岡田がイメージされていた。信頼は変わらないのか、と問われると「そうあって欲しい」と話した。15日まで1軍メンバーには17人の投手が帯同。先発枠は6に対して候補7人。いずれも絞り込みが必要だが「ぎりぎりになってしまうけど、乗り越えなければならない壁がある」と同コーチ。PCR検査の結果を待って最終メンバーを確定する見込みだ。【安藤宏樹】