矢野阪神が地獄の過密スケジュールに臨む可能性が浮上した。日本野球機構(NPB)が15日、セ・パ両リーグの今季公式戦の全日程を発表。阪神は勝負どころの9月から10月にかけて3度、13連戦となる可能性があることが判明した。

甲子園では9月7日巨人戦、10月5日巨人戦、10月19日ヤクルト戦に予備日が設定されている。その予備日が中止試合で埋まれば、9月1日のヤクルト戦(甲子園)から同13日の広島戦(甲子園)、9月29日の中日戦(甲子園)から10月11日のDeNA戦(甲子園)、10月13日の中日戦(甲子園)から同25日の巨人戦(東京ドーム)で13連戦が組まれる見込み。9月29日から10月25日までの27日間で、最大26試合の超ハードスケジュール。セ・リーグのアグリーメントには14日間連続で試合を行わない旨が明記されており、現行のルール上「最長」の連戦が3度も続く恐れがある。

今季の阪神は19日の巨人戦から球団史上初となる開幕5カード連続敵地で戦い、その後7月7日の巨人戦から5カード連続甲子園で戦う異例のスケジュールが組まれている。高校野球は夏の甲子園は中止となったが、センバツ出場校による8月の交流試合期間中は高校野球に聖地を明け渡す。過去に例を見ないハード日程を乗り切ることが、15年ぶりVのカギを握りそうだ。

<NPB公式戦運用の変更点>

◆開幕 3月20日から6月19日へ、約3カ月延期。

◆試合数 公式戦は143試合から120試合へ減少。

◆セ・パ交流戦 05年の導入後初めての中止。

◆オールスター 2リーグ分立の50年以降、初の中止。

◆選手数 出場選手登録は29人から31人に、ベンチ入りは25人から26人。

◆外国人枠 従来の1試合出場4人以内は変わらないが、出場登録は5人へ拡大。

◆延長戦 例年の12回から10回打ち切りに変更。

◆支配下登録期限 7月31日から9月30日まで延びる。