#開幕を待ちわびたファンへ-。19日にセ・パ両リーグが開幕。異例のシーズンのスタートダッシュを決めるのは、どこか。鍵を握る開幕ローテーションと各ポジションのスタメンを各球団担当記者が予想した。

延期期間3カ月の影響は、投手陣の中で明暗を分けている。フォームが固まらず、先発ローテーション入りの確約を得られていなかった今井は、完全に復調。自己最速タイの155キロをマークするほどの球威を取り戻した。下手投げの与座のメドも立ち、けがで出遅れたドラ1宮川も復帰した。一方で3月時点で「ローテの柱」と言われたニールと高橋光が不安を抱える。当初ローテ入り予定だった松坂も2軍調整を進めながら、1軍合流をうかがう。

数少ない野手の定位置争いは、開幕決定直前までデッドヒートを繰り広げた。外野残り1枠を争ったのは、経験の木村、強打の川越、俊足の鈴木。抜け出していた木村を、川越、鈴木が持ち味を発揮して猛追した。新助っ人スパンジェンバーグは、3月末までの実戦では適応に苦戦していたが、再開後の練習試合では打率5割、4本塁打と爆発した。内外野をこなす“第2の外崎”として存在感を示し、1番起用が濃厚だ。

破壊力抜群の山賊打線は今季も健在。打たれても打ち返してパ・リーグ2連覇を果たしてきた。今季も打ち勝つ野球で狙うは3連覇、その先には12年ぶりの日本一しかない。【西武担当=栗田成芳】