優勝候補の筆頭は巨人だ。打線は坂本、丸、岡本、亀井の存在が大きい。機動力を含めた得点力もある。昨年15勝の山口俊の穴は菅野1人では埋まらないが、他の投手が出てくるだろう。選手層の厚さを感じる。DeNAは1位に推そうか迷ったほど、新戦力オースティンら外国人野手を中心に戦力はある。広島は得点力、投手力が平均以上ある。

阪神は投手力はあるが、外国人野手の実力がまだ見えてこない。守備力も落ちる、ということで4位にした。練習試合ではボーア、サンズ、マルテを主軸で並べたが、そこまでの信用はまだない。昨年はマルテとソラーテで合計16本塁打だった。これはあまりにも寂しい数字だ。今季は3人合わせて60本塁打を超えてくれば、優勝争いができるだろう。野手はやはり外国人の奮闘が鍵を握る。投手のキーマンには、西勇を挙げたい。昨年は10勝8敗。先制点を与えるケースが多かった。エースは相手より先に点を与えないことを心がけないと。15勝前後、負けを6、7に抑え、1人で貯金を「8」は作りたい。(日刊スポーツ評論家)