今季は120試合制となり、1軍登録人数やベンチ入り人数が増え、延長戦は10回に短縮される。

特別ルールで引き分けが増えるのは間違いない。昨年の延長戦は10回が45試合、11回が21試合、12回が28試合。11回以上だった49試合は10回同点で終了し、10回から逆算して投手起用ができるため、10回で決着がつく試合も減るはず。引き分けが昨年の22試合から大幅に増えそうだ。優勝は勝率で決め、引き分けの多さが有利に働くケースがある。プロ野球最多の19分けを記録した82年中日は、勝利数3位で優勝した。

逆に、減るかもしれないのが規定投球回到達者。最終の規定投球回数が120回で一見楽になったようにみえるが、6連戦が続くため、現日程では開幕から必ず中6日で投げても20試合しか先発できない。先発20試合で規定クリアには平均6回、毎週先発できずに18試合ならば平均6・7回が必要。昨年は20試合以上先発して平均6回以上が両リーグで14人、先発18試合以上で平均6・7回以上はわずか6人だった。ベンチ入りに救援投手が増えれば、先発の投球回数が短くなることもありそう。規定投球回到達者が昨年のセ9人、パ6人からさらに減る可能性がある。