無観客で始まった今季のプロ野球は広島、中日、日本ハム、ロッテ、楽天とビジターの5球団が2勝1敗で勝ち越し。ホームで勝ち越したのは巨人だけだった。両リーグとも6球団になった58年以降、97年にオリックス-近鉄戦が2試合とも中止になり、ビジターチームが5カードのうち4カードで勝ち越したが、中止カードなしで開幕6カードのうち5カードでビジターチームの勝ち越しは初めてのケースだ。

昨年の成績を見ると、セ・リーグはホームで合計227勝195敗7分け、勝率5割3分8厘に対し、ビジターは合計187勝231敗11分け、勝率4割4分7厘。パ・リーグもホームが225勝189敗15分け、勝率5割4分3厘でビジターは197勝221敗11分け、勝率4割7分1厘。両リーグともホームが強く、ビジターで勝ち越した球団は巨人と西武しかなかった。無観客試合ではホームチームへの声援がなくなり、ビジターチームの不利が消えるのか?