プロを目指す高校3年生救済へ、日本野球機構(NPB)と日本高野連がタッグを組んだ。

日本学生野球協会は25日、都内で理事会を開き、日本高野連が申請したプロアマ共催による「合同練習会」の実施を承認した。

プロ志望届を提出した高校生の希望者が対象で、8、9月の週末に1泊2日で行う。新型コロナウイルス感染拡大で公式戦中止が続き、スカウト視察の機会も限られた。今秋ドラフト前に選手の力量をみるトライアウト的機会となる。

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NPBスカウトからは歓迎の声が起きた。ロッテ永野吉成プロ・アマスカウト部長(51)は「非常にありがたい」。特に歓迎するのは、日程があらかじめ定められている点だ。「今年はスタートが遅くなった分、選手のコンディションも完全ではないかも知れない。日程に合わせて、気持ちも含め、合わせられるか。我々が漠然と練習を見に行くのとは違う要素が見られる」と準備する力をチェックする機会にもする。