前日(25日)に楽天から巨人への電撃トレードが発表されたゼラス・ウィーラー内野手(33)が26日、仙台市内の球団事務所を訪れ、関係者に別れを告げた。球団公式ツイッターによると、花束を受けとったウィーラーは「いつもサポートしてくれてありがとうございました。チームを離れますが、いつまでもイーグルスの一員です!」とあいさつ。職員らからたくさんの拍手を受け、目を潤ませる場面もあったという。球場に通じるブリッジを歩く姿を見つけたファンには、優しく手を振って応えた。

このトレードを受け三木監督は「また新しい、違った選手の強みを出すために、いろいろな方向に進められたら」と、まずはチームの変革を期待し、続けて「ウィーラーは素晴らしい、僕も大好きな選手。ゼラスにはしっかり今まで通り頑張ってほしいとは思う」とエールを送った。

それでも、楽天ファンには「ウィーラーロス」が広がっている。弊社ツイッター「東北取材班」では16年からの本格稼働以降で、最も高い反響を示した。各SNSでも「泣きそう」「応援歌を聞けないのがショック」「嶋以来の衝撃」といった言葉が並んだ。それでも、新天地での飛躍を祈り「巨人で良かった」「どんな形でも、いつか帰ってきてくれたらうれしいな」と温かいエールが並んだ。新背番号は48に決まり、30日には入団会見を行う。再会は、13年以来の日本シリーズだ。【野上伸悟】