BCリーグの新潟アルビレックスBCは4日、今日5日の福島戦(福島・いいたて球場)に向けて調整した。5日のビジター戦から9日間で7戦する過密日程となるが、守備範囲の広い、強肩・俊足の石森亨中堅手(24)は連戦での打率アップをもくろんでいた。

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左中間、右中間に打球が飛べば、見せ場がやってくる。新潟のセンターには50メートル5秒8の俊足、石森中堅手がいる。「“来い”、といつも意識している」と外野の中央で虎視眈々(たんたん)。遠投110メートルの強肩も売りのひとつだ。

BCリーグ・トップクラスの守備力を誇る石森は今季、打率アップを狙っている。1年目の昨季は打率2割5分。今季はここまで9戦にすべて先発出場し、32打数9安打で打率2割8分1厘だが、決して満足していない。橋上秀樹総合コーチ(54)からは「球の見切りが早すぎる。引きつけて長く見ろ」というアドバイスを実践している。

「ボールを長く見て、自分のポイントでスイングすることを意識している」と石森は話す。自然と選球眼も上がり、今季、選んだ四球は6個。出塁すれば、持ち味の快足を生かして4盗塁を決める。「今季は出塁率も上げたい」と昨季の3割2分3厘だった出塁率にもこだわりをみせる。

シーズンオフに体重を7キロ増量させて現在は71キロ。つけたパワーを打撃向上につなげるつもりだ。大きな目標はNPB入り。「打率は3割以上が最低限の目標。30盗塁はしたい」。今日5日の福島戦から9日間でビジター3連戦を含む7戦の過密日程が控える。打率を稼ぐための正念場だ。【涌井幹雄】

◆石森亨(いしもり・とおる)1996年(平8)4月5日生まれ、埼玉県出身。浦和学院-立正大。BC新潟2年目。1年目の昨季はチーム70試合中60試合に出場し208打数52安打19打点、打率2割5分。18盗塁。右投げ左打ち。171センチ、71キロ。血液型O。