阪神藤浪晋太郎投手(26)が先発し、5回無安打無失点と快投した。

序盤から大きな抜け球はなく、丁寧にストライクを低めに集めた。最速151キロで球数は64にまとめ、6奪三振2四球と安定。大阪桐蔭の後輩でもある3番根尾は内野ゴロ2本、ドラフト1位の4番石川昂は2打席連続空振り三振に抑えた。

試合後は「欲を言えば、もうちょっとスライダーが自分の感触の中でキレてほしい」と課題も口にした上で「全体的には良かったと思います」と振り返った。

1回は1死から四球を与えたが、3番根尾を遊ゴロ併殺打に仕留めた。2回、3回、4回はともに完全投球。5回2死から四球を与えたが、難なく7番石岡を空振り三振に仕留めた。

「右胸の軽度の筋挫傷」から実戦復帰した前回6月26日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦は最速157キロを計測し、3回1安打無失点。先発予定だった4日中日戦がグラウンドコンディション不良で中止となり、この日スライド登板していた。

今回5イニング程度を問題なく投げきったことで、トレーナー管轄から外れる。

平田2軍監督は「角度も出てきた。右打者が4人並んでいい練習になると思ったけど、カットボールもフォークもいい。完璧に近い」と絶賛。

藤浪は早期の1軍昇格に向けて「ファームでこれぐらいしっかり抑えないと1軍では通用しない。今日の投球が普通にできるようになって、継続できるようにやっていきたい」と力を込めた。