ロッテ小島和哉投手(24)が、西武高橋光成投手(23)との68年ぶりとなる甲子園同年優勝投手対決を制し、今季2勝目を挙げた。

7回途中1失点、要所で球威が落ちなかった。

 

◆粘りの小島 初回は13球のうち10球を直球で入り、徐々に球種を増やして西武打線に対抗した。軸となったのは走った直球とスライダー。特に左打者に対しては、カウント不問で執拗(しつよう)に外角低めへ集め、根比べを挑んだ。4回先頭、森の空振り三振はワンバウンドのスライダー。6回1死一、二塁、森の二ゴロ併殺はピンポイントの外角低めスライダー。ゲーム中盤で打線の真ん中を切り、流れを渡さなかった。

 

◆甲子園春夏V腕対決 浦和学院2年の時に13年センバツで優勝したロッテ小島が、同年夏の甲子園を制した西武高橋光(当時前橋育英2年)と先発対決。同じ年の甲子園春夏優勝投手がプロで先発対決するのは公式戦3度目。過去は40年3月17日に野口二郎(翼=中京商で38年春V)と天川清三郎(南海=平安中で同夏V)が引き分け、52年5月24日に大島信雄(名古屋=岐阜商で40年春V)と真田重男(阪神=海草中で同夏V)が投げ合い大島●、真田○。なお、日本シリーズでは90年第3戦で渡辺智男(西武=伊野商で85年春V)桑田真澄(巨人=PL学園で同夏V)が対戦し、渡辺智○、桑田●がある。