有言実行! DeNA先発陣最年長34歳の井納翔一投手が、2つの発奮材料を糧に6回無失点の力投で4勝目を挙げた。

前日には左肩違和感で登録抹消となったエース今永の分まで「先発陣が踏ん張れるように頑張る」と話したことを明かし、この日は母校の木更津総合が高校野球千葉大会を制覇。自身のツイッターで祝福し健闘を誓っていた。宣言通りに存在感を示した右腕は「直球の状態が良く、スライダーも前回登板よりコントロール良く投げられました。野手の皆さんに助けられ、何とかいい形でリリーフ陣につなぐことができました」と振り返った。

登板前に飛び込んできた母校の朗報にすぐ反応した。ツイッターに「今年は、コロナウイルスの影響で甲子園はできないけど優勝できたことはとても素晴らしいですね。自分も今日の試合は、いい流れに乗っていけるように一球一球集中して代わるまで投げます」などと書き込んだ。登板後もあらためて「大学や社会人に行く人にもいい経験になる。これからの野球人生で役立つと思います」と笑顔でエールを送った。

ベテランらしく落ち着いて自分の投球を貫き、規定投球回未到達ながら防御率2・21の安定感。チームの後輩にも母校の後輩にも、頼もしい姿を見せつけた。【鈴木正章】